iサイクル2 トレンド機能について
iサイクル2における注文機能
外為オンラインのiサイクル2では、運用する注文機能として「ランキング方式」「マトリクス方式」「ボラリティ方式」の3種類があります。
また、それぞれの機能の中には、
- 買い
- 売り
- トレンド
の3種類のポジション方向を設定することが可能
となっています。
①「買」
文字どおり、安値で買って高値で売る、「買い」だけで仕掛ける戦略。
②「売」
その逆で、高値で売って安値で買い戻す、「売り」だけで仕掛ける戦略。
③「トレンド」
システムがトレンドを見極め自動で「買い」「売り」の戦略を切り替える。
※公式サイトから拝借
iサイクル2の「トレンド機能」って無敵じゃない?
確かに、ぱっと聞き、すごそうです。
iサイクル2は元々、想定変動幅が自動で相場に追従してくれることが特徴です。
※公式サイトから拝借
「想定変動幅」を自動で追従しながら「トレンド機能」で相場の変動に合わせて「買い」と「売り」の判断・対応まで自動的に行なってくれる。
ええ、これがうまく機能してくれたら、一生放置してても利益が約束される夢のようなシステムだと思います。
うまく機能してくれたら・・・?
僕は、取引開始当初から「これ、本当に正常に機能するの?」と懐疑心を抱きつつも、「やってみなけりゃ分からない」の精神で、
- 「ランキング方式」から「トレンド」戦略の中で成績の良い「USD/JPY」を選択
して、様子を見てみることにしました。
結果はどうだった?
僕の個人的な意見ではありますが、結論は「おそらく・・・使い物にならない」というのが感想です。
理由は3つあります。
①トレンド転換の際に持っていたポジションがいきなり決済される(された)
システムがトレンドの転換を判断するのは、それなりに含み損を抱えた後になってしまいます。
例えば、「買い」ポジションで保持していたが、相場が一定程度右肩下がりになって含み損が拡大してきている時です。
ここで、いきなりシステムが「あっ、今下降トレンドに入りました」のノリで、含み損を抱えた「買い」ポジションを全て決済(損切)し、改めてゼロから「売り」ポジションを持つという挙動を取ります。
もしも、システムが「トレンド転換」を誤っていた場合には、含み損ポジションを保持していれば、プラスで決済できている可能性だってあるわけです。
更に言えば、「今下降トレンドに入りました(システムが判断)」→騙しだった→「今上昇トレンドに入りました(システム判断)」みたいなのを繰り返されたら、その都度含み損が強制決済されることで、資金を食いつぶすことにもなりかねません。
百歩譲って、これが、事前に持っている「買い」ポジションを決済せずに保持したまま、「売り」ポジションを持ち始めるという挙動ならば、幾分はマシかも知れませんが・・
②「①」での「いきなり決済」が怖すぎる
トレンドの判断はシステムが判定するため、どのタイミングで(システム的に)相場が切り替わるのか読めず、含み損が増えれば増えるほど「システムによるトレンド転換判断」が恐ろしくて仕方ない。
③マイナススワップが相当にきつい
iサイクル2では、自身で判断する余地はあるものの、基本的には「小さな利益(決済)を積み重ねて大きな財とする」というコンセプトで運用するものだと思います。
当然、小さな利益を重ねるために、複数のポジションを保持しますが、これらのポジションが(相場がポジション方向どおり動かない間)ずっと含み損として抱えっぱなしになることは、「前提」ともいえる仕組みです。
そうなってくると、スワップポイントがマイナスに作用する方向(例:USD/JPY「売り」、EUR/JPY「買」)のポジションを長く持つことは、1ポジションあたりの利鞘が少ないiサイクル2では、マイナススワップによる損失が顕著であり、そのようなポジションはなるべく抱えたくない。システム判断で、マイナススワップ方向のポジションを持って貰いたくない。
ということが理由です。
結論
現在僕は、
- 「ランキング方式」の中から、スワップポイントがプラスに作用する通貨ペア・戦略(「USD/JPY(買)「EUR/JPY(売)」)
で運用しています。
含み損を長く抱えても、「スワップポイントがマイナスに作用しない」「システム任せのトレンド判断による突然の損切がされない」ため、イレギュラーが起き難いものと思っています。
↑i外為オンライン公式サイトの取引要綱