「お金に働いてもらう」という考え方
1「お金に働いてもらうこと」のススメ
「お金に働いてもらう」という考え方、投資の世界では当たり前のものですが、一般的には、まだまだ身近な考え方として浸透しているようには思いません。
少なくとも僕の周囲、職場、仕事の繋がりで知り合った方の中には、
- お金は自らの労働力の対価として得るもの
として捉え、ここで得たお金の使途は、
- 老後に向けて貯金しておく
- 日常生活で消費する
という選択肢で(金額の多寡についてではなく、お金の扱い方として)、満たされているという方が多いような気がしています。
僕は、約10年程度投資信託を行っており、また、その間には(面倒くさくなったりして辞めていましたが)FXなどにも手を出していました。
このことは、リアルの場で自ら進んで周囲に話すほどのことではないと思っていますが、隠し立てすることでもないので、知人などと給料や老後といった話題になった際には、包み隠さず話します。
概ねの反応は、
- 投資って儲かるの?
- でも、損するかも知れないから、自分はいいや。
というものです。
中には、「投資って、胴元(証券会社)だけが儲かる仕組みだから(断言)俺は騙されない!」なんて反応の方もいました。
そこで、毎回思うのが「お金に働いてもらう」という考え方をし、それを実践すれば、精神面でも金銭面でも余裕が生まれる可能性があるのに・・・ということです。
もちろん僕自身、セミリタイアできるほどの額での運用はしていませんでした(してればよかった笑)が、多少なりとも「お金に働いてもらっていた」お陰で、給与明細を見て一喜一憂するとか、普通に生活していく上で、金銭にまつわる困り事というのには縁遠く居ることができたと思っています。
2「お金」軍
「お金に働いてもらう」という言葉を初めて聞いたのは、もう遥か何年も前のことですが、この言葉を聞いた時、なんかストンと腑に落ちた、と言うか、言葉だけで物凄くイメージが湧いたのを覚えています。
バカっぽいですが、その時僕の頭で浮かび上がったイメージが、
- 「お金」という軍隊がいます。
- 軍隊の使い方は、城主(持主)に一任されています。
- 時代は荒れており、軍隊なくして生き残ることはできません。
- ある人は自分の城を守ることに集中して運用し、ある人は、お宝を求めて派兵をし、ある人は自国増強のため軍隊の一部を方々に派遣して募兵しています。(実際この3パターンだけで括られた人ばかりという意味ではなく、言葉を聞いたときの僕のインスピレーションです)
でした。
①自分の城を守ることに集中する城主
城主自ら、開墾し収穫し(労働)、募兵し(収入)、城の守備を盤石(貯金)にする。
②お宝を求めて派兵する城主
「①」と前段は同一ですが、「城のことはまぁ放っといて」募兵した兵士を危険地域(店)に派兵して戦わせることによってお宝(高価な商品)を持ち帰らせる(買物)。
③軍隊を使って募兵する城主
自らは指揮に徹し、今ある軍隊を募兵(収入)のため、少々の危険地帯は通らなければならない(投資リスク)が、多くの人材が住む地域に派兵し、募兵を行わせる(投資による収入)。
3改めて思う「お金に働いてもらう」という考え方
「2」は、なんで書いた?って思うくらい幼稚な僕のイメージでしたが、それから何年も経った今も、「なんやかんや本質は間違っていない」ように思います。
生きていく上で、お金は多いに越したことはありませんが、他方で、お金を得るためにはやるべきことはやっていなければなりません。
しかし、自分の体一つでできることは限られています。
いろんな職業がありますが、自分の体一つでできることは、自分自身の体や頭を動かして働いてお金を得ることだけです。
ですが、「お金に働いてもらう」という考え方をすれば、単純に、自分のために働いてくれる労働力が増えることになります。
今手元にあるお金は、持主だけのことを考え、全力で言うことを聞いてくれる良き理解者です。
自分の体と頭を使って働いている傍ら、相棒にもきちんと働く場所を与えてあげれば、成果はともかく、持主だけのために結果を残そうと全力の努力を捧げてくれます。
もちろん、お金に働いてもらっていれば、寝ている(貯金)わけではないので、風邪も引いたり、体調を崩したりすることもあるでしょう。
ですが、お金が上手に働いてくれてきちんと育ったら、持主以上の労働力を発揮し、何より喜んで持主を支えてくれる存在になるでしょう。