レバレッジをかけるメリット・デメリット
FXでよく聞く「レバレッジ」とは?
FX取引でよく聞く「レバレッジ」とはいったいどのようなものなのでしょうか?
よく例えられる表現として「てこの原理」があります。
「てこの原理」とは、簡単に言うと小さな力で大きなものを動かすというような意味です。
これと同じようにFX取引においても、少ない資金で大きな金額の取引を行うことができるという仕組みがあります。
それが、「レバレッジ」です。
レバレッジは通常、2倍、5倍、10倍などのように表現されます。
レバレッジが2倍であれば資金の2倍までの取引を行うことができるということです。
分かりやすく数字をあてはめてみると、資金が100万円で、レバレッジが1倍であれば当然100万円に見合った取引しか行うことができません。
レバレッジが2倍であれば200万円までの取引が可能。
レバレッジが5倍ならば500万円までの取引が可能。
10倍ならば1,000万円までの取引が可能となる仕組みです。
FXでレバレッジをかけるメリット
このようにFXで「レバレッジ」をかけるメリットは、利益が多くなる可能性があるということです。
手元の資金が100万円で利益が1万円であった場合、レバレッジが1倍なら利益は1万円ですが、5倍なら利益は5万円。10倍なら利益は10万円ということになります。
つまり、1回に受け取る利益が多くなるということです。
FXでレバレッジをかけるデメリット
では、「レバレッジ」をかけるデメリットにはどのようなことがあるのでしょうか?
デメリットは、利益が大きくなる可能性がある反面、損失額が大きく可能性もあるということです。
FX取引は投資ですから、当然に利益が出る場合もありますが、損失が出るということもあります。
その場合、レバレッジが1倍であれば投資額に比例した損失しか被ることはありませんが、レバレッジが2倍であれば2倍の損失となり、5倍であれば5倍の損失となります。
このように、一気に損失額が大きくなってしまうということも十分考えられるのです。
まとめ
FX取引を行う上で、「レバレッジ」をかける、効かせるということはとても魅力的です。
少ない資金で大きな金額の取引を行うことができるからであり、FX自動売買において「少額から運用可能」と多くの証券会社などが謳っているのは、レバレッジというシステムがあればこそだと言えます。
このように、「一攫千金」とまで風呂敷を広げないにせよ、少額の投資であるにも関わらず、そこそこの利益が狙えるのがFX投資の魅力ではありますが、反面、損失額が大きくなるという可能性もあることを理解しておきましょう。
往々にして、FXでの失敗談は、無謀なレバレッジによる取引を行ったことによるものであり、レバレッジは諸刃の剣として十分に注意をする必要があります。
これらを踏まえて、
- FX取引においてレバレッジを全くかけないのは勿体無い!
- かといって、かけすぎるとリスクが大きくなり、投資そのものから退場することにもなりかねない!
- これらを踏まえて、FX取引においては、「3~5倍」程度のレバレッジを心がけつつ、有事の際には追加投入できる資金も多少は準備しておく
ことをオススメします。